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Imagica EMSのブースでは、「新フィルムルックサービス」が紹介されている。

同社カラーイメージングエンジニアの担当者は、このサービスを「フィルムの色再現をスペクトルレベルで制御する次世代のカラーグレーディング手法」と紹介。フィルムを知り尽くしたカラリストとカラーサイエンティストが連携し、スペクトル分析や減法混色のコントロールを通じて、新たなフィルムルックを創出する。従来の枠にとらわれず、「銀残し」のような古典的な手法から、デジタルとフィルムの融合まで、自由で創造的なルック作りを提案するという。

担当者は、「単なる色補正ではなく、物語や演出の意図に合わせて光の振る舞いを設計し、作品に最適なルックを導くこと」が本手法の核心だと語った。光の物理特性を設計の中心に据えることで、発色や階調の構築を理論的に行えるようになり、「光を設計する」という行為を制作工程に組み込むことが可能になる。

続いて、カラリストが「"FILM LOOK"を革新する」というテーマで、全く新しいというフィルムルックの作成を提案した。このサービスでは、新しいフィルムタイプを作る、現像条件を決める、映写条件を決める、といった要素をそれぞれカスタマイズし、組み合わせることで全く新しいルックを生み出す。

デモ映像を交えながら担当者、「旧来のフィルム再現だけでなく、全く新しいルックの提供ができるようになった」と強調。カメラマンや監督が独自のフィルムタイプを開発するような、遊び心のあるルック作成が可能になると展望を語った。

デジタル全盛の時代において、「どんなルックでも作れる」からこそ、かつてのフィルムのような「スタンダードとなるルックの基盤」を作れないかという発想から、サービスは生まれたという。グレーディングとカラーサイエンスを融合させることで、より効率的かつ高品質なカラーフローの実現を目指すとしている。担当者は「今後も演算エンジンの拡張性を活かし、サービスをさらに大きくしていきたい」、将来的な展開についても言及していた。