Cine Gear Expo Los AngelesのSmallHDブースに足を運んだ。そこで目を引いたのが、国内販売が開始されたばかりの4K OLEDプロダクションモニター「OLED 16」だ。16インチという絶妙なサイズ感でありながら、リファレンスグレードの性能を備えている。実際に目にすると、これまでの同社製品の中でも黒の表現が非常に深く、締まりが良い。

これまでは22インチや24インチ、あるいは32インチといった大型のラインナップが中心だったが、そのクオリティを維持したまま小型化したのが本機だ。大型モニターの精度を保ちつつ、持ち運びやすさや現場での使い勝手を向上させている。DITカートやビデオビレッジといった限られたスペースでの運用にも適した設計だ。正確な色評価と、複数モニター間での一貫した映像管理を16インチの筐体で実現する。

撮影現場のニーズを的確に捉えた進化だと感じる。現場で見かけるマスターモニター級の画質が、このサイズに凝縮されている点に注目したい。安定した色再現性能を持ち、プロダクション現場での信頼性は高い。これまでのラインナップにはなかった待望のサイズであり、この展示が終われば国内のイベントでも披露される予定だと説明した。

さらにブースでは、まだ参考出展の段階だが「Bolt Mobile」という製品も公開されていた。これはBolt 6シリーズやAce 750シリーズに対応するレシーバーで、iPadで映像を確認できる。注目すべきは極めて低遅延である点だ。これまでは専用モニターが必要だったBolt品質の映像を、iPadに送ってリアルタイムで共有できる。

カメラマンやDITはSDI接続で厳密に確認し、クライアントはiPadで手軽にチェックするといった、役割に応じた使い分けが可能だ。最大6台までのレシーバーに同時送信できるため、現場の運用効率はさらに高まる。この製品は9月には出荷が始まる見込みだと発表した。SmallHDの製品ラインナップは、より実用的で身近な方向へと進化を遂げている。今後の展開に期待したい。