じっくり見渡せば浮かび上がる注目の製品

引き続きIBC会場からお送りする。会場内にはなぜかビーチバレー会場が設置されていたりと会場をつぶさに見まわると面白いものが用意されている。話題となる注目の製品・サービスは他にも目白押し。そんな話題のブースをいくつかピックアップ!

AJA Video Systems : 会場騒然KiPro miniが登場!

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フィールドProResレコーダーKiProを小型化した「KiPro mini」を発表。KiProの機能そのままに、頑丈なエアクラフトアルミ製で筐体を小型化しカメラ等への取り付けを容易に。CFカード2スロットを装備し、コンパクトフラッシュを使用しての10bit 4:2:2 フル解像度のApple ProRes 422収録が可能。撮影時にカメラ周辺に取り付けられる付属オプションもある。ライン/マイクレベルを選択可能なスイッチを持つ2ch.バランスドXLRオーディオ端子を搭載、SDI、HDMI経由で8ch.のエンベデッドデジタルオーディオ対応。またWebブラウザコントロールは、KiProとほぼ同デザインのインターフェイスは使い勝手が良さそうだ。

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その他にも、Mac/PC両対応のビデオ・オーディオ入出力ハードウェア「KONA 3G」を発表。SD/HD/Dual-Link HD/3G/2Kに対応、10bit非圧縮対応の3G/HD/SD SDI入出力、民生用3DディスプレイでのS3Dモニタリングを可能にするHDMI1.4a出力、8チャンネルのAESデジタルオーディオと16チャンネルのSDIエンベデッドオーディオなどの豊富な入出力端子を装備。SD、HD、Dual Link HDと2Kにも対応。10bitハードウェアベースのアップ/ダウン/クロスコンバータとダウンストリームキーヤーも搭載。また2系統の3G-SDI入力を様々な方式の3Dフォーマットに結合し、HDMI 1.4aやSDI入力を持つ3Dモニターやプロジェクターシステムで、真のS3Dプレビューを行うための新しいコンバータ「Hi5-3D」を発表している。

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GrassValley (トムソンカノープス) : 待望のノンリニアビデオ編集ソフト「EDIUS 6」をリリース

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ノンリニアビデオ編集ソフト「EDIUS 6」を発表。前バージョンの5より約2年を経て完全バージョンアップを図った今回は、リアルタイム性能を高速化や1080 50/60pや4kなど、フレームレートや解像度に捕らわれない自由なプロジェクト設定が可能。100を越える新機能が搭載された。またEDIUS 6にXDCAM 4:2:2やキヤノンXFなどのMXF読み込み機能やプロキシ編集機能を搭載した「EDIUS Broadcast」はターンキーシステム仕様として供給される模様。

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参考展示として、プロ仕様の新しいミニコンバーターシリーズが登場。様々な入力をSDIに変換するモデル(Any in to SDI)や、SDIとHDMIの入力からアナログとSDIをそれぞれ場合に応じて選べるもの(SDI&HDMI to Analog & SDI)。その他(SDI×2 to HDMI1.4 with 3D)(シンクジェネレータ)の4種ミニコンバーターシステムを参考展示。筐体もプロ仕様な体裁とデザインで統一されており、あくまで放送/業務用に耐え得る強固な製品群としてリリースされるという。価格はどれも数万円〜10万円を切る価格帯となる模様。

朋栄 : ビデオアーカイビングレコーダ「LTR-100HS」に注目!

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IT業界ではすでに標準となっているデータアーカイブメディア「LTO-5」をビデオデッキライクな使い方ができるように設計された、話題のビデオアーカイビングレコーダ「LTR-100HS」の実機を展示。1メディアで1.5TB収録可能なLTO-5メディアのドライブを搭載、HD/SD-SDI 信号とMXF ファイ ルの相互変換もサポートし、インジェストからアーカイブまでを1台で完結できる。LTOはすでに多くの大手ポストプロダクションなどでもアーカイブとして利用されている。さらに「LTR-100HS」は、テープデッキライクな操作パネルで簡単にファイル化/アーカイブ化できるのが魅力だ。

LTO-5メディアは現在すでにアマゾンなどでもネットからの購入が可能で、1メディアが1.5TBほどでも1万円前後と価格も手頃なので、IBC会場でも多くの放送関係者に注目されていたが、今後は放送局やポストプロダクションを中心にアーカイブシステムのトレンドとなれるかが注目だ。

その他にも、マルチフォーマットプレーヤ : MBP-100MPは、各種ファイルをHD-SDI 出力可能なマルチフォーマットプレーヤで、既存のベースバンドシステムの資産を有効活用しながらファイルベースシステムを構築する際に活用が可能。ビデオスイッチャ類では、3G/HD/SD 2M/E〜2.5M/E ビデオスイッチャ : HVS-4000HSを参考出展。2M/E または2.5M/E タイプのビデオスイッチャ。HD、SD 混在入力、3Gbps 対応、3D DVE、マルチビューワ、外部機器コントロール、マクロ、そして動画ファイルサポートなど様々な機能を包括。また、外部機器との連携用インタフェースおよび機能を多数実装。その他、HD/SD 1.5M/E ビデオスイッチャ : HVS-350HS、3G/HD/SD/ASI/AES/Data ルーティングスイッチャ : MFR-5000 シリーズを展示。

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これまで計測用/業務用機器的な製品であった同社の高速度ハイスピードカメラでは、秒間700コマの高速撮影が可能なHD バリアブルフレームレートカメラ : VFC-7000を出展。「FLASH EYE」と愛称も付き、筐体もカメラらしいデザインにブラッシュアップされた。HD サイズでの高速撮影が可能なバリアブルフレームレートカメラで、可搬性に優れた小型軽量一体型構造、簡単操作が特徴だ。

ブラックマジックデザイン: 勢いが止まらないブラックマジック「ATEM 1 M/E プロダクションスイッチャー」を展示

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DaVinciに続き、この8月にスイッチャーメーカーECHOlabも買収したブラックマジックデザインは、早速同社デザインのスイッチャー「ATEM 1 M/E プロダクションスイッチャー」($19,995/約180万円)「ATEM 2 M/E スイッチャー」($49,995/約450万円)、を展示。IBCの会場外には会場最大のバナーを掲げるなどその勢いは留まるところを知らないようだ。その他、Resolve for MacなどNABで発表された新製品群を中心に展示。

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取材・文:石川幸宏 構成:編集部