DSLR関連商品
キヤノンEOS 5D markⅡがもたらしたDSLRブームは、このIBCでも顕著に現れていて、まさに全世界的規模でDSLRムービー市場は拡大し、それが完全に証明されていた。さらにマーケット自体がこれまでのハイエンド/フィルムといったユーザーが大きく変動してしまったことで、これまで上位レンジをターゲットとしていた名だたるブランドが、DSLR対応製品をここに来て、一斉に出展してきたことにも注目だ。
Zeiss
レンズの代表メーカー、ツァイスのブースにもEOS 5D markⅡや7Dが目白押し。コンパクトプライムレンズシリーズのCP.2を始め、各レンズをDSLR機に装着しての展示が行われていた。
Sachtler
ザハトラーといえばムービーカメラ用三脚メーカーの代表だが、なんとこのメーカーからも「Cine DSLR」シリーズなるDSLRムービー専用三脚シリーズが発表された。カウンターバランスも10ステップあり、専用のDSLRプレートとパン・バーが付属している。ヘッド部分にはいつものザハトラーマークの中にCineDSLRの文字が!
またその他にもスチル用三脚の中心部分がエレベータ式に伸びて最大レンズ位置2m50cmを確保できる「SOOM」シリーズも展示。4in1の使い分けができ、2m50cmからのハイアングルから、通常の三脚、スプレッドの低地位撮影、そしてエレベータ部分のロッドがそのまま1脚として使用できる、SOOM Tubeと1機4様の使い分けが可能だ。
Vinten
VAITECグループ傘下のVintenからは、小型軽量向けのニューシリーズ「Vision Blue」が発表された。これはDSLR専用という訳ではないが、PMW-EX1Rなど小型ビデオカメラからEOS 5D markⅡなどのDSLRまで2.1〜5kgの範囲で幅広く対応するFor Smallest Professional Cameraというコンセプトの新シリーズだ。
Petrol
同じくVATECグループのバッグメーカーPetrolからはついにDSLR IN MOTIONというDSLR専用バッグシリーズが発表。再大容量のトランクタイプPD221から、DSLR Cam’n GOと題されたPD332、Digiback DSLR BackpackのPD331、DSLR Sling BagのPD333の計4タイプが一気に発表。
SWIT
RED ONEのコンパチブルバッテリーなどを出している、中国は南京のバッテリー&モニターメーカーSWITからはDSLR用世界初(?)ウェーブフォーム付きLCDモニター発表!7インチのS-1070C HDMI LCD Monitorと、4.8インチのS-1048C HDMI LCD Monitorの2タイプがある。それぞれバッテリーの種類によって7インチタイプは8種、4.8インチタイプは6種のバッテリーマウントが選択可能。
Ikan
DSLRムービー用のリグハンドル「Fly Kit」や「X-Cage Kit」を出しているiKan(アイカン)からは、まだ実機は置かれていなかったが、HDMI→HD-SDIコンバーターボックス「HDMI-SDI-01」が発表になった。1HDMI in、2HD-SDI outのシンプル構造で12vのパワーサプライで駆動。同社のAC107バッテリー駆動でDSLRムービー撮影に最適なコンパクト設計だ。その他、リモコンで4灯/2灯/OFFが切り替えられるID400 4 バルブLEDライトも展示。
PAG
PAGライトで有名なイギリスのPAGからはNABでも展示していた「PAG Orbitor Camera Support」。肩のショルダーの後部から、腰に巻き付けるまでのベルトと、リグを下から固定するロッドで、カメラを完全固定する。ステディカムにも似た強力なリグシステムだ。
VARAVON
韓国のメーカーVARAVONからは、ローアングルビューファーとモニタールーペ、サンシェードボックスが一体化した、「PRO FINDER」が登場。ワンアクションで3つの用途に返信する。価格は363ドル(約3万円強)11月のInterBEEにも来日出展するとのこと。
Cineroid
こちらも韓国メーカーで、主にスチルカメラ系のワイヤレスシャッターレリースやリモコンのフラッシュトリガーなどを作っているSECULINE社。DSLR用の新製品は、ソニーバッテリーで動くタイプの、3.2インチ/デジタルLCDVFタイプのモニターを展示。HDMIとアナログの2系統入力。フードをオープンすればフラットモニターにもなる。
取材・文:石川幸宏 構成:編集部
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