txt:編集部 構成:編集部

今年も開催が間近に迫ったCP+2019。各メーカーブースの見どころを一挙に紹介しよう。

ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ/ソニーマーケティング[ブース:G-01]

左からα6400、α7R III

■最速のAFをと実現した新世代APS-C機の一眼カメラα6400

ブースの目玉は、2019年2月22日発売のα6400とα7R III最新ソフトウェアver3.00の先行体験会だ。特に注目はα6400は、オートフォーカスが強力な小型・軽量一眼カメラ。ブースで手に取ることができたなら、瞳AFを体験してみてほしい。目が隠れた状態でも顔検出してフォーカス合わせてくれる強力な「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」は必見の機能だ。

■α7R III最新ソフトウェアver3.00を正式公開に先駆けて展示

2019年4月頃に提供開始するα7R IIIのソフトウェアver3.00搭載α7R IIIを先行展示する。AIを活用したリアルタイム瞳AF機能を進化させる大型ファームウェアアップデートで、AF-C時もシャッターボタンを半押でリアルタイムに瞳を検出し続ける。一部の動物にも対応予定。

ソニーブースでは、以下の展示を予定している。

  • 象徴展示
  • スペシャルセミナー
  • ギャラリー:プロフェッショナルの珠玉の作品を4Kモニターで鑑賞できる
  • 望遠レンズ撮影体験:αやRX10 IVでの望遠撮影を体験できる
  • タッチ&トライ:α、RXシリーズ、各種レンズ、ソフトウェアシリーズ「Imaging Edge」を試せる
  • G MASTER:レンズはG MASTERに特化し、全種類を試せる
  • インフォメーション:各種受付に加え、来場特典の「オリジナルグッズ」や「G MASTER ブランドブック」のプレゼント受付
  • α café:α caféスペシャルフォトコンテスト入賞者の作品展示を展示
  • センサークリーニング:αシリーズのユーザーを対象にイメージセンサーのクリーニングサービスを無料で実施
  • 動物対応リアルタイム瞳AF撮影体験:動物対応の「リアルタイム瞳AF」(α7R III Ver3.0ベータ版)の先行体験
  • 瞳AFのワークショップ:撮影現場の第一線で活躍する講師によるポートレート撮影のこつをワークショップ形式で開催
  • 撮影体験:速い動きの被写体やポートレート撮影を体感できる
■江夏由洋氏も登壇するスペシャルセミナー開催

ブース内では27名の講師陣によって、4日間で37回のスペシャルセミナーが行われる。その中でも注目は、PRONEWSでもコラムでお馴染み江夏由洋氏が2月28日14:20~14:55に登壇する「G Masterとαで紡ぐリアルデジタルシネマ」。αとGマスターレンズを使ったシネマ映像制作の解説をする。

写真はソニーα Universeより

■来場者特典

期間限定の「ソニーCP+特別LINE@」アカウントを友だち登録し、ソニーブース内の所定の場所でスタッフに見せるとCP+限定ソニーオリジナルグッズをもらえる。

また、スペシャルセミナー参加時に受け取るアンケート用紙に記入をして、ハッシュタグ「#Gマスター」をつけてツイートをすることで、Gマスターの開発思想やテクノロジー、写真家の作品をまとめた全52ページの「Gマスターブランドブック」(非売品)をもらえる。

パナソニック[ブース:G-03]

左からDC-S1 、LUMIX DC-GH5S

■フルサイズミラーレス一眼LUMIX Sシリーズを初展示

目玉は、2019年3月23日発売のフルサイズミラーレス一眼カメラLUMIX Sシリーズの展示。国内で初めて体験できるタッチ&トライコーナーを予定。

LUMIX Sシリーズは、ライカカメラ社の開発した大口径・短フランジバックのLマウントを採用。フルサイズのミラーレス一眼カメラとしては初となる4K/60p動画記録に対応。

Sシリーズは2モデルあり、動画撮影にはS1が向いている。S1は、HEVCの記録方式に対応し、4K60Pを29分59秒までの記録に対応(S1Rは15分まで)。また、ファームウェアアップ後に4:2:2 10bitとHDMI出力、V-Logによる撮影が可能になる。

■LUMIXを使った動画関連展示&セミナー

GH5シリーズの展示では、LUMIXを活用した映像作品や撮影現場での使用例の紹介を行う。Osamu Hasegawa氏、ウチキフィルム打木健司氏、LimeTec栁下隆之氏を講師に招いてミニセミナーも行われる。

■来場特典

無料点検クリーニングサービスを行う。LUMIX一眼カメラのボディ・レンズ外観、イメージセンサーのクリーニングと点検をCP+期間中に無料で実施(各日先着60名様。2月28日(木)と3月3日(日)は先着50名様限定)。

スペシャル小冊子「LUMIX×デジタルカメラマガジン写真家の源流をたどる。with LEICA DG LENS」をプレゼント。

キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン[ブース:G-04]

左からフルサイズミラーレスカメラ「EOS RP」、開発を表明した交換レンズ「RFレンズ」6機種

■35mmフルサイズCMOSセンサー搭載のミラーレスカメラ「EOS RP」を展示

35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、小型・軽量を実現したミラーレスカメラの新製品「EOS RP」や「EOS R」を展示。2機種は価格も機能も離れていないので、両モデルの違いをタッチアンドトライコーナーでチェックしたい。

■開発中のRFレンズ計6機種を参考出展

キヤノンは、2019年中の発売を目指して、RFマウント採用の交換レンズ「RFレンズ」6機種の開発を発表。仕様の詳細や価格は未定。その開発段階の新RFレンズ6機種が参考出展される。中でも柔らかな独特のボケ描写を持つと言われるDSレンズどのようなレンズなのか?実機を体験してチェックしたい。

○ズーム全域で開放F値2.8の大口径ズームレンズ3機種

  • RF15-35mm F2.8 L IS USM
  • RF24-70mm F2.8 L IS USM
  • RF70-200mm F2.8 L IS USM

○開放F値1.2の大口径中望遠単焦点レンズ2機種

  • RF85mm F1.2 L USM
  • RF85mm F1.2 L USM DS

○幅広い焦点距離をカバーする高倍率ズームレンズ1機種

  • RF24-240mm F4-6.3 IS USM

キヤノンブースでは、以下の展示を予定している。

  • 自由視点映像生成システム
  • 新コンセプトカメラ
  • EOS Rシステム技術展示
  • レフトステージ
  • プリンター活用事例
  • プリンター紹介&プリント体験
  • 超望遠レンズ・双眼鏡体験
  • 動画制作体験
  • EOS学園・キヤノンフォトサークル
  • フォトブック体験
  • カメラ・レンズ撮影体験
  • カメラ・レンズ象徴展示
  • メンテナンスサービス体験

ニコン/ニコンイメージングジャパン[ブース:G-02]

左からZシリーズファームアップ、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

フルサイズミラーレスカメラ Z 7、Z 6の開発中ファームアップ情報展示や、最新のNIKKOR Zレンズシリーズを展示する。

■Z 7、Z 6でRAW動画出力に対応する開発中ファームを展示

フルサイズミラーレスカメラ「Z 7」「Z 6」の「瞳AF」や「RAW動画出力」「CFexpressメモリーカード」への対応を追加するファームウェアを先行公開。特に、RAW動画出力は、デジタルミラーレス一眼の中では初対応で、出力されたRAWデータストリームは、外部レコーダーで対応のRAWフォーマットにて記録可能。12ビットの階調を活かしたカラーグレーディングを可能としている。

ブースでは、ファームウェア公開に先行して「瞳AF」を搭載したデモ機材を実際に試せる予定。

■NIKKOR Zレンズシリーズを展示

NIKKOR Z レンズシリーズの展示が行われる。特に注目は、開発中のニコン史上最高となる開放F値0.95の標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」。開発中Noctで撮影された大伸ばし写真を初公開や同レンズのカットモデルの展示、さらに開発中のNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctの撮影体験も可能。

○4月に発売予定の新製品

  • NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
  • NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

○開発機種の展示

  • NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

このほか、2019年以降発売予定のNIKKOR Zレンズラインナップを参考展示。

富士フイルム[ブース:G-05]

左からX-T30、X-T3

3月下旬発売の新製品「X-T30」をはじめ、「Xシリーズ/XFレンズ」や中判ミラーレスシステム「GFX」の最新ラインナップを試せる「タッチ&トライ」コーナー、GFX/Xシリーズの魅力を語るトークショーステージなどが行われる。

■ハイスペックな機能を凝縮したエントリーモデルの新製品「X-T30」

2019年3月下旬発売のミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T30」を先行展示。383gの小型軽量ボディに2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサー、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載。エントリークラスながら上位機種と同様の出し惜しみをしないスペックを実現している

X-T30は、4K60Pに未対応でSDカードスロットはデュアルに対応していないが、X-T3との大きな違いはないともいえるだろう。市場想定価格は税別約11万円で、ソニーのα6400と同じなのも気になるところだ。

■顔検出/瞳AFの追従性・安定性の向上を実現するX-T3のファームウェアバージョン3.00

2019年4月公開予定のX-T3対応ファームウェア(Ver3.00)では、アルゴリズムの改善により、顔検出/瞳AFの追従性・安定性を一層強化する。また、遠くにある小さな顔への検出性能は約30%向上し、遮蔽物が顔を横切った際にも安定して追従する。

富士フイルムブースでは、以下の展示を予定している。

  • 01 トークショーステージ
  • 02 ラインアップ展示(GFX/Xシリーズ)
  • 03 タッチ&トライ(GFX/Xシリーズ)
  • 04 テクニカルステージ
  • 05 レンズコーナー
  • 06 アプリケーション紹介
  • 07 動画コーナー
  • 08 ギャラリー
  • 09 クイックメンテナンス
  • 10 プレミアムプリント
  • 11 instax チェキ
  • 12 各種プリントサービス
  • 13 スマホプリントサービス

リコーイメージング[ブース:G-38]

左からHD PENTAX-D FA★85mmF1.4(仮称)、PENTAX KP カスタム(仮称)。どちらも参考出品製品

GRIIIやデジタルカメラ・レンズ、RICOH THETAのタッチ&トライを行う。新製品は、ワンショットで360°の全天球イメージを撮影できるカメラ「RICOH THETA Z1」やレンズ、イメージセンサー、画像処理エンジン等の主要デバイス全てを一新した「RICOH GR III」。

また、Kマウント採用、35ミリフルサイズイメージセンサーのイメージサークルをカバーKマウントデジタル一眼レフカメラ用交換レンズ「HD PENTAX-D FA★85mmF1.4(仮称)」とKマウントデジタル一眼レフカメラのPENTAX KPの特別仕様モデル「PENTAX KPカスタム(仮称)」を参考出品する。PENTAX KPカスタムは、特殊コーティングマウント、木製グリップ、オリジナルトップカバーの採用を特徴としている。

シグマ[ブース:G-56]

左からSIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art

■フルサイズカメラ対応LマウントのArtラインレンズを展示

photokina 2018でライカ、パナソニック、シグマのLマウントアライアンスが発表されたが、シグマからはフルサイズカメラ対応LマウントのArtラインレンズの発表が行われた。こちらがブースに展示されるのではないかと予想される。ラインナップは、14mmから135mmまでのフルサイズ用単焦点レンズ11本。レンズごとにチューニングされたAF駆動制御プログラムと高速通信により、ストレスのない速度と高精度のAFでの撮影が可能。また、AF-Cモードにも対応する。カメラボディ側の手ブレ補正機構に対応し、レンズごとの焦点距離をカメラ側が自動認識し、最適な手ブレ補正効果が得られる。

■山木社長はステージで何を話すのか?

また、シグマブース・ステージイベントでは、代表取締役社長の山木和人氏の登壇も予定している。3月1日(金)11時30分~12時15分は「Lマウントシステムについて」、3月2日(土)11時30分~12時05分は「シグマのレンズ設計思想とミラーレス対応について」。Lマウント対応Foveonセンサー搭載のカメラについてのアップデートも期待したいところだ。

ケンコー・トキナー/スリック/ケンコープロフェショナルイメージング[ブース:G-58]

左からopera 16-28mm F2.8 FF、AIフラッシュAB600-R

■operaシリーズの第二弾は広角ズームレンズ「opera 16-28mm F2.8 FF」

トキナーレンズをはじめ、レンズベビー、サムヤンなどの各種交換レンズを、実際に手にとって試せる交換レンズのタッチ&トライコーナーを行う。その中でも注目は、2019年3月15日発売のフルサイズ対応大口径超広角ズームレンズ「opera 16-28mm F2.8 FF」。フルフレーム一眼レフカメラのために特別に開発されたプレミアムレンズブランドのoperaシリーズ第二弾。

ワイド端16mmからテレ端28mmまでF2.8を実現し、P-MO非球面レンズを新規に作成、面精度、コートの改善により、ゴースト・フレアを低減させている。税別118,000円というお手頃な価格も見逃せないところだ。

■自動でバウンス角度を計算・決定する次世代ストロボ「AIフラッシュAB600-R」を展示

新製品として自動でバウンス角度を計算・決定してくれる次世代ストロボ「AIフラッシュ AB600-R」を展示。ケンコー・トキナーは、Metzのクリップオンストロボを取り扱っているが、それとは違うブランドの製品と思われる。ブースには「AIフラッシュ体験コーナー」が設けられる予定だ。

ATOMOS[ブース:G-23]

左からNINJA V、SHINOBI

■5.2インチのフィールドモニター「SHINOBI」を展示

2019年3月5日発売の5.2インチFHD60P 4K30P 1000nit高輝度HDR対応パネルを採用したフィールドモニター「SHINOBI」を展示。高輝度パネル搭載により、屋外での写真やビデオ撮影に最適なモニター。NINJAシリーズ、SHOGUNシリーズのATOMOSバッテリーと互換がある。価格は税別48,000円。SHINOBIはSmallHDの5インチモニター「FOCUS」と競合する製品となりそうだ。

■Nikon Z 7やZ 6のRAWをNinja Vで収録

5.2インチモニター/レコーダー「NINJA V」の展示も注目。ATOMOSは先日、Nikon Z 7やZ 6とNinja Vを連携してアップルの12ビットProRes RAWビデオフォーマットに記録対応すると発表。ミラーレスカメラがHDMI経由で4K Rawビデオを外部レコーダーに出力できるのは初めてのこと。ニコンとATOMOSはミラーレスカメラを使った映像制作に一石を投じる存在になりそうだ。

DJI JAPAN[ブース:G-24]

左からMAVIC 2 PRO、OSMO POCKET

ドローンによる空撮、スタビライザーを使⽤した動画撮影の魅⼒を紹介。DJIのフラッグシップドローン「Mavic 2」、⼀眼レフ/ミラーレスカメラ⽤に開発された⽚⼿持ちスタビライザー「Ronin-S」、 DJI最⼩の3軸スタビライザー搭載の「Osmo Pocket」など、DJIの各製品を展⽰する。

DJI JAPANブースでは、以下の展示を予定している。

  • ドローン:「MAVIC 2 PRO」、「MAVIC 2 ZOOM」、「スマート送信機」、「MAVIC AIR」
  • スタビライザー:「OSMO POCKET」、「OSMO MOBILE 2」、「RONIN-S」
  • 空撮疑似体験:「DJI FLIGHT SIMULATOR」

ロモグラフィー[ブース:G-45]

32mmのワイドレンズ「Lomogon」を展示。ダイヤル式絞りからレトロな見た目まで、素早く、簡単に撮影することを目的としたレンズ。ロシアのメーカーZENITと協力してレンズを設計。対応レンズマウントはキヤノンEF、ニコンF。カラーは真鍮ゴールド、真鍮ブラック、アルミニウムブラックの3色展開。

足柄製作所[ブース:G-64]

映画用フイルム保存缶の製造・販売を行うメーカー。出展の詳細は発表されていないが、映画用フィルムの保存缶を出展するのではないかと予想される。丸缶や角缶の形状があり、いくつかの缶内径のものが用意されている。

txt:編集部 構成:編集部


Vol.01 [CP+2019] 開催直前 Vol.03