SIRUIは同社ブースで、アナモフィックレンズの新シリーズ「Saturn」を展示中だ。SIRUIといえば三脚でお馴染みのメーカーだったが、手の届く価格帯のアナモフィックレンズ発売が映像業界で大きな話題になったのは記憶に新しい。ブースにはそんなSIRUIレンズを象徴する1.33Xモデルや1.6Xモデルをズラリと展示。その奥にあるひっそりと展示されているのが今回紹介する「Saturn」シリーズだ。

手頃な価格が話題のSIRUIのアナモフィックレンズシリーズ

第一印象はフルフレーム対応のアナモフィックレンズを、このサイズと軽さで実現してきたことにびっくりだ。SIRUIはレンズの軽量化を実現するために、鏡胴の一部にカーボンファイバーを採用。カーボンファイバーを使ったレンズなんて聞いたことがない。

左がこれまでの「35mm T2.9 1.6x」、右がSaturnシリーズの「35mm T2.9」
レンズの一部にカーボンが使われている

焦点距離は35mm、50mm、75mmの3本で、 すべてT2.9と1.6xのスクイーズをもつ。マウントは、ソニーE、キヤノンRF、DJIのDL、富士フイルムX、ニコンZ、Lの6種類に対応。DLマウントはDJIの空撮向けカメラのマウントで、1.33Xシリーズや1.6Xシリーズにはなかった初の対応だ。

また、アナモレンズの特徴であるフレアは一般的には青色だが、「Saturn」シリーズは「クラシックブルーフレア」と「ニュートラルフレア」の2種類をラインナップ。フレアのカラーを用途に応じて選べるというのもユニークだ。

ニュートラルフレアの例