![エディター(編集、カラリスト、コンポジター)/テクニカルディレクター/テクニカルプロデューサー:横小路 和友 デジタルエッグ [映像人ファイル2025]](https://jp.static.pronews.com/pronewscore/wp-content/uploads/2025/04/eizohumanfiles2025_tohoku_shinsha_TFCgroup_yokokoji.jpg)
横小路 和友:エディター/テクニカルディレクター/テクニカルプロデューサー
デジタルエッグ
2001年 明海大学外国語学部英米語学科卒業後、Compositeと3DCGを学ぶためデジタルシネマスクールM2に入学。
2002年に株式会社デジタルエッグに入社するも、1年足らずで退社。
自主映画制作や放浪の日々を経て、1年後に再びデジタルエッグへ戻る。
――現在メインとなる業種を教えてください
CM、Web CMが中心となります。映画、ドラマ、MVをお手伝いする機会もありますが、CMほどは多くないです。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
映画が好きで、映画「セブン」のオープニングがかっこいいと感じるなど、漠然とした憧れはありましたが、最初はそれを仕事にしようとは考えていませんでした。しかし、大学で進路を真剣に考えた際、どの業界に進んでも大変な部分はあるだろうと感じ、「自分が本当に興味を持ち、長く続けられる仕事を選ぼう」と考え直して映像業界を目指すことを決めました。その後、映像のどの分野に自分が向いていて、興味を持ち続けられるのかを考え、専門学校で3DCGやコンポジットを学び、基礎的な技術と仲間を得て、現在にいたります。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
専門学校では、3DCGのソフトや現在のFlameの下位機種を使いながら学びました。その後、デジタルエッグに入社し、業界の先輩方や同僚と共に作業をしながら、切磋琢磨して知識や技術を磨いてきました。また、1年間会社を離れて映画制作の現場に触れる機会があり、その経験は今振り返ると非常に印象深いものとなっています。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:映像業界の面白さは、いろんな人と一緒に仕事をする中で、毎回新しい発見があるところです。特にCM業界では、オンラインエディターとして比較的短期間で新しいプロジェクトに関わることが多く、常に異なる挑戦を経験するため、成長を実感しやすいです。こうした経験が次のプロジェクトへのモチベーションにもつながっています。
苦労する点:まず不規則な時間や長時間の作業が多いことです。映像制作を続けるためには、そのような状況下でも業務を生活の中でどのように位置づけ、バランスを取るかが大切だと感じています。加えて、どの仕事でも共通して重要なのは、力を発揮できる環境に身を置くことや、その環境を作り出すことです。そのためには、助けてくれる人との出会いや、手本となる人を見つけることも必要です。逆に言うと、自分がそういった人たちを引き寄せる存在であることが大切です。
また、常にアンテナを張り巡らせ、新しい手法や環境に柔軟に対応し、それを自分なりに変換していくことも求められます。確かな技術を身につけるためには時間がかかり、継続的に経験を積む必要があります。気力を維持し、自己をコントロールすることが大切ですが、その過程を楽しみながら進んでいけることが、長続きの秘訣だと感じています。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
愛用品として挙げるとすれば、「iPhone」と「Audible」でしょうか。オンライン作業中、最近は音楽ではなく小説を聴くことが多いです。Audibleで読まれる物語に浸りながら作業を進めると、適度に集中できている気がします。結末を忘れてしまうことが度々ありますが、それも没頭している証拠かもしれません。映像機材とは少し異なりますが、こうした「ちょっとした道具」が私の仕事をサポートしてくれると感じています。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術
数年前まではAI技術に対する関心は小さかったのですが、編集機器などの進化を通じてある意味AIの発展に触れてはいました。しかし、最近の生成AI技術に実際に触れることで、その面白さと驚くべき可能性を改めて実感しました。言葉を使って画像や音楽、ストーリーを生成し、それにアレンジを加える過程に触れると、その魅力は遊びの範疇を超えて非常に興味深く感じています。まだ試行錯誤の段階ではありますが、その可能性に強い関心を抱いています。
過去の担当作品例:
- 「鉄男3」(英題:Tetsuo:The Bullet Man)(映画)
- KUREHA おかっぱシリーズ(TVCM)
- 三菱重工×浦和レッズ 「自分VS自分篇」60秒 / 「育むこころ篇」60秒(TVCM)
- メルカリ×ネイマール 簡単出品篇(WebCM)
- NIPPN EXPRESS 「原英莉花プロ・Dynamic Growth篇」60秒/「原英莉花プロ・UPDATE篇」/「原英莉花プロ・GOLF DRAWING CHALLENGE篇」(TVCM)
- 関電工 光を灯す/future with bright lights篇 / 「想いをつなぐ」篇(TVCM)
- アリナミン EXプラスα「ききました!銀のアリナミン」目肩腰篇(TVCM)
