
キヤノンはNAB 2025の同社ブースにおいて、リモートカメラシステム「CR-N700」用の「カメラカラーマッチングアプリケーション」のデモンストレーションを実施した。このアプリケーションは、複数のカメラ間における色味の統一を目的とするものである。
展示ブースには、ソニー製のシステムカメラとキヤノン製のリモートカメラが設置され、モニター上ではカメラカラーマッチングアプリケーションが起動していた。画面の上部にはソニー製カメラの映像、下部にはキヤノン製カメラの映像が表示されていた。

元の映像の色味を比較すると、両社のカメラ間で差異が認められた。実際の撮影現場においては、複数のカメラの色味を可能な限り一致させることが望まれる。この課題に対し、本アプリケーションは有効なソリューションを提供する。デモンストレーションでは、ソニー製カメラの映像に対してキヤノン製カメラの映像の色味を適合させる様子が示された。
LUT生成ボタンをクリックすることで、ソニー製カメラの映像にLUT(ルックアップテーブル)が適用され、キヤノン製カメラの映像と近似した色合いに調整された。LUT適用前後の映像を比較した結果、色味が大幅に近づいていることが確認できた。

この技術により、同一のシステム内に異なるメーカーのカメラが混在する環境においても、色味を統一した撮影ワークフローの実現が期待される。

