![ディレクター:水落 豊 株式会社電通クリエイティブピクチャーズ [映像人ファイル2025]](https://jp.static.pronews.com/pronewscore/wp-content/uploads/2025/03/eizohumanfiles2025_DENTSU_mizuochi.jpg)
水落豊:ディレクター
株式会社電通クリエイティブピクチャーズ
1997年、電通クリエイティブピクチャーズの前身、電通テックに入社。
制作部を経て2004年からCMディレクターデビュー。2014年には長編映画監督デビュー。
――現在メインとなる業種を教えてください
TVCM演出を中心に、MV、短編、長編映画の脚本、監督を手掛ける。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
幼い頃から映像が大好きで、映画オタクの友人と毎日レンタルビデオ屋に通い詰める映画少年(もはや死語ですが、いわゆるカウチポテト族)でした。映画監督、VFXスタッフなどの分野で映像に携わりたいという目標を達成するために上京(最終的に邦画よりも1秒の映像にかける予算が多いCM業界を目指すことに)。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
学校の授業や独学による知識習得もありましたが、やはり就職後のOJTによる学びに勝るものはありません。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:同じ仕事はひとつもなく、常に新しい表現を続けられることだと思います。
また、作品が世に出た時の反応、評価を知ることができるのも魅力のひとつだと思います。
個人的には、業界内での評価よりもCM映像が広告としてしっかり機能した時(商品、サービスがヒットした時)に喜びを感じます。
苦労する点:苦労を数えはじめたらキリがありませんが、好きなことを仕事にしていれば大概のことは然程苦労と感じません。あえて言うなら、苦労はRPGのレベル上げのようなものだと思っています。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
撮影機材に関しては、起用したカメラマンが使いたいものを優先します。各スタッフのポテンシャルを引き出す道具の選定は、基本的にスタッフに任せています。
機材とは言えませんが、バーチャルプロダクションでの撮影は楽しいです。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
インカメラVFX/バーチャルプロダクション
背景素材撮影やCG制作という事前の作業はありますが、本番はロケ地移動や天候待ちもなく、集中して一気にスタジオで撮影できるのが最大のメリットです。一定のノウハウさえあれば、馴染みも問題ありません。演者もクロマキー撮影とは違い、自分が今どんなシチュエーションで演じているのかを視覚的に感じられるため、「完成した映像」だけではなく「演者の芝居」も背景にしっかり馴染む、という発見もありました。
過去の担当作品例:
- CM:味の素冷凍食品 ザ★シュウマイ(出演:小栗旬)/霧島酒造 霧島(出演:松坂桃李)
- 映画:「偉大なる、しゅららぼん」(主演:濱田岳、岡田将生)/「MISS FORTUNE」(主演:濱田岳)
- MV:ナノfeat. MY FIRST STORY「SAVIOR OF SONG」/chay「Twinkle Days」/東山奈央「イマココ」

