ディレクター(監督)/企画/プランナー:押川恵里子 株式会社TYO / WHOAREYOU [映像人ファイル2025]

押川恵里子:ディレクター
株式会社TYO/WHOAREYOU

2013年富山大学芸術文化学部卒業後、TYOに入社。

――現在メインとなる業種を教えてください
TVCM、WebCMがメインです。

――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
幼い頃から絵を描くことが好きで、絵を描くことで食べていける職業に就きたいと思っていました。一方で、自分はアーティストのような自身の思想をまるごと作品に反映させるような仕事は性格上向いてないと感じ、むしろ他人やモノの魅力を発見して伝えるほうが得意だったので、自分に合うのは広告の仕事しかないと決断しました。広告会社なども含め就職活動していた中で、ご縁があったのが映像業界でした。

――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
入社1年目はメンターの先輩の現場についていき、その背中を見てディレクターとしての振る舞い方などを学びました。あとは自分でいろいろな仕事に携わっていく中でのトライ&エラーで身につくことが多いです。YouTubeやVimeoで発見した好みの映像作品をストックしたり、いいなと思ったCMのメイキングを探して見るのも好きです。

――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:仕事ごとに題材や座組みやキャストが変わるので、毎回新鮮な発見があること。

苦労する点:いい映像作品を見ても、その構造を分析しようとしてしまったり、自分の作っているものと比べて劣等感を感じてしまったり、素直に楽しめなくなること。

――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
iPadとApple Pencil。主にコンテを描くときに使っています。自分はコンテを見たスタッフやキャストのモチベーションが上がるといいなと思いながらコンテを描いているので、コンテのクオリティアップと効率化に役立っています。

――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術/インカメラVFX/バーチャルプロダクション
誰かの作品を模倣するためにAI技術が使われるのは良くないと感じますが、使い方次第では、AIの力によって今まで想像もできなかった新しい表現が生まれる可能性もあると思っています。
インカメラVFX/バーチャルプロダクションも、今後もっと手軽に使えるように普及していけば、予算や天候などの制約を越えて表現の幅が広がるのではと思っています。