![エディター(編集、カラリスト、コンポジター)/テクニカルディレクター/テクニカルプロデューサー:小林 亮太 オムニバス・ジャパン [映像人ファイル2025]](https://jp.static.pronews.com/pronewscore/wp-content/uploads/2025/04/eizohumanfiles2025_tohoku_shinsha_TFCgroup_kobayashi.jpg)
小林亮太:カラリスト
オムニバス・ジャパン
大阪芸術大学映像学科卒
2007年にオムニバス・ジャパン入社
テレシネアシスタントとしてキャリアをスタートし、カラリストにいたる。
素材の良さを引き出す丁寧なグレーディングを心がけ、CM、映画、ドラマと様々なジャンルで活動する。
デジタル移行期に身につけた知識と探究心でソフトウェアの造詣が深く、近年はバーチャルプロダクションのワークフロー構築に関わるなど多彩な仕事に関わる。
――現在メインとなる業種を教えてください
CM、ドラマ、映画、ドキュメンタリー。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
中学時代に「マトリックス」「スター・ウォーズ エピソード1」などを観て、将来は映画に関わる仕事をすることが夢になりました。広義的に見れば夢が叶ったのですが、それはスタートラインに立っただけだと仕事をするようになって初めてわかりました。これからもいろんな作品に関われるように頑張りたいと思います。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
大阪芸術大学在学時は主に撮影を中心に勉強し、16mmフィルムで実際に作品を撮っていました。
カラリストとしての技術/知識は会社に入って0から教えていただきました。特にフィルムテレシネがあった時代のことを学ぶことができたことが財産になっています。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:自分の感性や技術が作品作りに活かせるところだと思います。「お客様が目指す映像を作り上げる技術」を提供すること、一緒にディスカッションしながら作品を作り上げていく工程は毎作業一期一会で楽しいです。
また、一つ一つの作業で新たな発見があり、自分が進歩している実感を持てることも魅力かと思います。
苦労する点:不規則な時間で働くこと、またその中でインプットなどの時間を捻出しないといけないことがなかなか大変です。
また新しい規格や技術なども日々発展するので、勉強/研究も続けていかないといけないです。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
メインで使用しているソフトはDaVinci Resolveです。ノード形式で処理を行うことができるので、組み合わせでいろいろと複雑なことができるところが気に入っています。
また、最近はiPad版もリリースされたので、いつでもどこでもグレーディングの練習/検証ができるようになりました。特に映画案件ではトーンのアイデア出しをする時間が容易に作れるので大変重宝しています。
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
DaVinci Resolve
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術/インカメラVFX/バーチャルプロダクション
- AI技術:グレーディングにおいてもAIを利用した仕事の効率化、クオリティーアップの方向性を探ることが今後の課題になると感じています。 より人の感性を活かす部分に時間を割けるような使い方を模索していきたいと思います。
- バーチャルプロダクション:2023年からワークフローの構築などに関わってきました。もっと多くの方が気軽に使えてクオリティを担保できるようなシステムになるように、普及活動にも尽力したいと思っています。
過去の担当作品例:
- 映画:
「悪は存在しない」、「ルート29」、「おとなの事情」、「映画 刀剣乱舞」、「映画刀剣乱舞2」、「バンコクナイツ」 - CM:
「アレジオン」、「リゼクリニック」、「PayPayクーポン」 - ドラマ:
「SEDAI WARS」、「世にも奇妙な物語’24 冬の特別編」「City Lives」、「それでも俺は、妻としたい」、「我らがパラダイス」、「WOWOW黒書院の六兵衛」 - ドキュメンタリー:
WOWOW「WHO I AM LIFE」、WOWOW「WHO I AM LIFE SEASON2」 - バーチャルプロダクション:
Vocument#1「今、映画監督オダギリジョーがたつ場所。」
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