ディレクター:鈴木那津子 AOI Pro. [映像人ファイル2025]

鈴木那津子:ディレクター
AOI Pro.

日本大学文理学部哲学科を卒業後、2020年に入社。プランナーを経てディレクターデビュー。

――現在メインとなる業種を教えてください
CMがメインです。

――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
私の場合、映像というより広告がスタートでした。
大学生時代に広告学研究会というサークルに入っていて、半分お遊び・半分本気でCMを作る活動の中で「広告って結構面白いかも」と興味を持ったのがきっかけです。
そのサークルの活動の一環でCDやディレクターに話を聞く機会もあり、自分の中で当時から解像度の高い職業が広告業界でした。自然と就職活動も広告映像に的を絞ってやっていてご縁があり、今にいたります。

――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
私は大学の専攻学科が哲学科だったので、美学的な観点での映像の授業はありましたが、技術的な部分で学生時代に勉強はしていません。なので、全て入社してからです。
やったこととしては単純なことで、まずは自分で調べる。わからないことは上司や先輩に質問する。地道にCM・映画・ドラマをひたすら見る。
など、社会人1年目が読むビジネス書に載ってそうなシンプルなことばかりです。

――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:良くも悪くも不規則なところが私は好きです。
毎日の始業時間も終業時間もバラバラで、仕事の場所も日によります。目が回るほど忙しい時期もあれば、なんだか余裕がある時もあります。年がら年中、毎日同じ人と顔を合わせるわけでもありません(よく一緒に仕事をする人などはいますが)。
それも全部個人差がありますが、個人差があること自体もこの仕事の不規則さを表しているなとも思います。
私はルーティーン的な作業が苦手なタイプなので、定期的に気分が変わるのが楽しくもあり、私にとってはありがたいです。

苦労する点:心身ともにタフさが求められるなと思います。
この業界にいる諸先輩方は私から見ると信じられないくらいタフです。それに比べて私はすぐ挫けるし、すぐ眠たくなるし、ひ弱です。
そんな私でも数年この仕事をしていると徐々に鍛えられてたくましくなってきてしまうので、逆に気が強くなって可愛げがなくなりすぎないように気をつけようと思ったりもします。

――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
iPad Proです。
元々コンテを書くぐらいにしか使っていなかったのですが、最近リモート会議をするにも充分なことに気づき、ちょっとした調べ物をするにも動画を見るにもすごくコンパクトで便利だという発見が嬉しいこの頃です。IPadの便利さに気がつくなんて、今更ですが…。(自称)ミニマリストなのでPCを持ち歩かなくてもいいのが非常に嬉しいです。

――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術
AIはこれからどんどん発展していくと思いますが、今が一番面白い気がします。まだ学習しきれてないAIの発想には逆に驚きや発見があるというかド肝を抜かされます。
これからこちらの要望に完全に答えてくれるAIの技術も楽しみですが、今のポンコツなAIも楽しみたいなと思います。

過去の担当作品例:

  • JT企業CM「森について考える午後」篇(2023)
  • 日本プロサッカーリーグ 復刻版Jリーグカレー2024 年篇(2024)
  • マンナンライフ 蒟蒻ゼリー 蒟蒻畑「もちむち」篇(2025)