シグマは、国際放送機器展「IBC2025」の会場で、複数の新製品を公開した。

まず、2025年9月9日に世界同時発表されたスチルカメラ用の交換レンズが3本展示されている。

1本目は「Sigma 35mm F1.2 DG II | Art」である。これは既存の同スペックレンズの後継機種で、光学性能を向上させながら、コンパクトかつ軽量な設計を実現している。

2本目は「Sigma 135mm F1.4 DG | Art」だ。135mmレンズとしては世界で初めて開放F値1.4でのオートフォーカスに対応しており、大きなボケ味を活かした表現を可能にする。

3本目は「Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG | Contemporary」である。この高倍率ズームレンズは、世界で初めて20mmの超広角域からカバーしており、一本で多様な撮影場面に対応できる。

会場では、シネマレンズのラインナップも紹介されている。2025年6月の「CineGear」で発表された「Aizu Prime」シリーズは、25mmから75mmまでを含む計8本が年内に発表および発売される予定である。全モデルでT1.3の明るさを実現し、現代的なシャープネスとビンテージ感のある柔らかさを両立した描写が特徴だ。

同じく6月に発表された「AF CINE LINE 28-45mm T2 FF」も展示されている。本製品は、シネマレンズのスタイルと操作性を持ちながらオートフォーカス機能も搭載した、新しいコンセプトのレンズである。こちらの発売は2025年11月が予定されている。