4Kから8Kソリューションまで幅広い展示を展開
6月27日、28日の両日、東京・雪谷のアストロデザイン本社においてプライベートショー2013が開催された。今年は実用期に入った4Kのほか、2016年に実用化試験放送が予定されている8Kのソリューションや昨年から運用が開始されたラウドネス対応の各種モニター、HDMIやMHLなどの計測機器などが出展された。同社はハイビジョンや4Kの時からいち早く製品を市場に投入してきたが、8Kもカメラやレコーダーなどを業界に先駆けて開発しており、8K技術セミナーも開催するなど8Kに対する力の入れようは業界で一番と言えそうだ。なお、同様のプライベートショーが来る7月11、12日に大阪のOBPクリスタルタワー20Fで開催される。
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8KカメラヘッドAH-4800にTX光伝送装置AT-4803を装着したもの。これにより、モニター用のHD-SDI出力や光ファイバー1本でCCU(AR-4804)との接続などが可能となる
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8K RAW SSDレコーダーHR-7516。8TBのSSDを搭載しており、1/9圧縮記録時で約6時間の収録が可能。圧縮コーデックは独自開発のものでmotionJPEG同様1コマ単位での圧縮になるという
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4K非圧縮レコーダーHR-7510。キヤノン4K Cinema RAWに対応しており、C500からのスタート/ストップ制御に対応。2K収録やスロー/ファストモーション撮影やDPX、TIFF転送、Rec709、Log切り替えなどが行える
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NHKが開発した2.5型3300万画素のCMOSを採用した単板式8KカメラヘッドAH-4800。マウントはPLマウントとなっており、カメラヘッド単体ではSNAP12による12chパラレル光出力となる
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フルHD電子ビューファインダーDF-3512。有機ELディスプレーを搭載しており、1920×1080の表示が可能。リリースは10月が予定されている。なお、LCOSディスプレーを採用したモデルDF-3511は既に発売されているが、見た目の黒のしまりやダイナミックレンジなど有機ELの方が格段に良かった
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9.5型4K液晶モニターDM-3409。3840×2160の4K表示が可能な他、入力は3G-SDI×4で60Hz対応。コントラスト、ブライトネス、色温度の設定のほか、バックライトの調光も可能。最大輝度は約400cd/m
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17型4KウェーブフォームモニターWM-3206。4096/3840×2160表示が可能で、ピクチャー、ウェーブ、ベクトル、オーディオレベルなどの情報を同時表示できる。3G/Dual/HD-SDI×4を1つの映像として表示可能
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高機能ラウドネスメーターAM-3807。HD-SDIのエンベデッド音声やAES/EBUに対応。ARIB TR-B32(ITU-R BS1770)規格の準拠しており、ヒストリー表示、ラウドネスレベルバー表示、ピクチャー表示が可能
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68ch対応デジタルマトリックススイッチャーMI-2100。HDMI、DVI、3G/DH/SD-SDI、VGA、アナログコンポジット/コンポーネントなど様々な信号に対応。中央のタッチパネル式ディスプレーで直感的な操作が可能
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デジタルマトリックススイッチャーMI-2100を利用した4Kビデオウォールシステム。1つの映像ソースを画面いっぱいに拡大表示することやPinP、4画面表示等が行える
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デジタルビデオ信号発生器VG-876。後部ユニットの装着により、HDMI、Display Port(Ver1.2)、V-by-One HS、SDIなど様々な信号に対応できる。静止パターンだけでなくモーションやフリッカーなど応答速度パターンも装備されている
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スーパーハイビジョンカラーグレーディング装置VP-8407。カラーグレーディングだけでなく、輪郭補正やイメージセンサーの傷補正、幾何学歪補正、色収差の補正なども行うことができる。リアルタイムでこうした補正が可能なので、後処理だけでなくライブ撮影にも対応している
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非圧縮スーパーハイビジョンSSDレコーダーSR-8422。NHKと共同開発されたもので、コンパネを装備することで、ハイライト編集や任意速度のスロー再生などが可能
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8K Dual-Green圧縮/配信/再生システム。8Kの映像をJPEG2000で圧縮することで1/8のデータ量に変換。コンテンツサーバーなどと組み合わせて管理や配信を行うことができる。エンコード/デコードはリアルタイムで行える
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MHLプロトコルアナライザーVA-1836。映像や音声、プロトコル、ビデオタイミングなどの解析をリアルタイムで行うことができる。HDMI対応(VA-1838)、DisplayPort対応(VA-1835)、GVIF対応(VA-1839)などがラインナップされている
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