V-1200HDなど新製品がそろい踏み

去る7月7~8日の2日間、東京・秋葉原にあるローランドイベントホールにおいて「Audio & Visual 新製品内覧会 2015」が開催された。会場には新製品として10月発売のマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャー「V-1200HD」のほか、2月に発売が開始されたライブミキシング・コンソール「M-5000」や、バージョンアップにより新たな機能が搭載されたマルチフォーマット・マトリクス・スイッチャー「XSシリーズ」、マルチフォーマット・ビデオ・プレゼンター「PR-800HD」などが出展された。PR-800HDは4月にVer.1.5.2が公開されたが、XSシリーズのVer.2.0は今回初公開となるバージョンである。

マルチフォーマット・ビデオ・スイッチャーV-1200HD

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オプションのコンパネおよびPCからオペレーションが可能なV-1200HD

V-1200HDは、同社が販売しているVシリーズのフラッグシップモデルで、PCによるオペレーションのほか、専用のコンパネによる操作も可能で、標準でSDI×10およびHDMI×4入力、SDI×6およびHDMI×2出力に対応した2M/Eスイッチャー構成。オプションスロットを2基装備しており、オプションのビデオ/オーディオI/Oユニットを装着することで、入出力の拡張を行うことが可能となっている。また、映像信号は4:2:2のプロセスに加え、PCモニター出力などで標準的な4:4:4信号は別プロセスでダイレクトに処理する独自のハイブリッドエンジンを搭載しているほか、4:2:2の映像信号をアップサンプリングし、4:4:4信号としても出力可能となっている。ビデオ/オーディオ入出力の拡張性と高画質を実現しているほか、4入力を1グループとして4Kスイッチャーとして使用することもできるようになっている。

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4月に発表されたV-1200HDは今月いよいよ発売となる。従来のVシリーズのスイッチャーから、拡張スロットの搭載になりビデオやオーディオの入出力の拡張に柔軟に対応

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V-1200HDのコネクターパネル面。右下の2つのブランクパネル部分にインターフェースモジュールを装着する

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V-1200HDのコンパネには2画面のディスプレイが装備されており、各種設定が直感的に行えるほか、画面表示なども可能

ライブミキシング・コンソールM-5000

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2月に発売となったM-5000。最大300入力/296出力をセットアップ可能(96kHz時。48kHz時は460入力/456出力)なほか、Configurable Architectureにより最大128chを自由に定義可能

M-5000は内部構成を自由に設定できるようになっており、最大128chの範囲で入力、出力、AUX、マトリクスバスなどのアサインが自由にできるようになっている。また、USBコネクターを装備しているためメモリーに記録されたファイルの再生やレコーディングや、PCをUSB接続することで最大16chのレコーディングにも対応可能。アナログの入力を16ch搭載しているほか、MIDIやRS-232C、GPIにより外部機器の制御も可能で、メイン出力にLR/LCRや5.1chも装備しており、5.1ch出力と同時に2chのダウンミックスも作ることができるようになっている。

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4バンク28本のチャンネルフェーダー。各フェーダーは自照式表示を採用し、有機ELによるチャンネルアサイン表示が可能

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専用アプリM-5000 RemoteによるiPadからのリモートコントロール

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専用のコントロールソフトウェアM-5000RCSにより各種操作が可能。M-5000RCSのGUIはマルチウインドウで構成され、RetinaDisplayを含む入出力のメーターをはじめ、各種情報を自由にレイアウト可能。接続はUSBおよびLAN端子のほか無線LANに対応している

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拡張スロットに対応するインターフェースモジュールはV-1200HDとM-5000共通のもので、7種類用意されている

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M-5000の横に展示されていたオーディオ系のインターフェースモジュールはREAC、Dante、MADIのデジタルオーディオ系モジュール

マルチフォーマット・マトリクス・スイッチャーXSシリーズ

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XSシリーズはVer2.0になり、単なるマトリックススイッチャー以上の機能が搭載された

XSシリーズは、8入力/2出力のXS-82Hと、8入力/3出力のXS-83H、8入力/4出力のXS-84Hがラインナップされており、今回のバージョンアップで、映像の切り替えをシームレスに行えるディゾルブモードの搭載やプレビュー画像を確認してから切り替え可能なPGM/PSTモードの搭載、16chのオーディオミキサーをマトリクス化し、入力から各出力へのセンド量を個別に調節できるようになったほか、スケーリングガイドの表示機能やマルチモードの子画面表示を自由に設定可能になるなど数々の機能が搭載された。

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誤操作防止のためのキーロック機能や画面切替え時のディゾルブ、PGM/PSTモードなどが搭載された

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オプションの無線LANアダプターUWF-1を接続することで、iPad専用アプリケーションXS-80 Remoteからリモートコントロールが可能

マルチフォーマット・ビデオ・プレゼンターPR-800HD

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PR-800HDを4台使っての4K画面表示のデモが行われていた

PR-800HDは、Ver.1.5でタイムコードでの同期動作に対応し、その後マスター/スレーブ両モードでタイムコード動作のタイミング精度の向上や、TCマスター時出力するタイムコードの連続性の向上、プレゼンターの環境設定の出力ディレイの上限値を16に増やし、4月にVer.1.5.2となっている。今回4台のPR-800HDを同期させ4K表示のデモを行っていた。

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4台同期運転時のオペレーション画面

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編集部

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PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。