2017年5月31日から6月2日にわたって千葉県・千葉市の幕張メッセで第4回ライブ・エンターテイメントEXPOが開催された。主催者や制作会社がコンサート、フェス、スポーツ興行などを開催する際に必要な機材やシステムの展示会で、「ライブ配信・収録」や「演出・機材」などのゾーンでは毎年映像業界で機材を取り扱う企業が多数出展している。特に今年はBlackmagic Designやアストロデザインなどの初出展の企業も多く、例年よりも見所の多い展示会となっていた。各企業の出展内容を紹介しよう。

Blackmagic Design

SDI入力×4、HDMI入力×4、DVE、キーヤー、トークバック、マルチビューなど多くの機能を搭載したビデオスイッチャー「ATEM Television Studio PRO HD」

Blackmagic Designは初めてライブ・エンターテイメントEXPOに出展。ライブプロダクションとWeb配信に特化した製品を展示した。その中でもっともアピールしていたのは今年のNAB2017で発表されたスイッティングからオーディオのミキシング、タイトル、カメラコントロールまで1台でこなせるライブプロダクションスイッチャー「ATEM Television Studio PRO HD」だ。面白いのは、同社のカメラと接続することでカメラの色やフォーカスをライブで操作できる機能。たとえば音楽の配信の場合であれば、音楽の内容に合わせてこだわった色に変更したり、悲しいイベントであれば色やトーンを落としたり、ゴルフの中継であればグリーンの芝生を綺麗に持ち上げるなどの操作をライブで操作できる。

「ATEM Television Studio PRO HD」の後ろにあるのが「Blackmagic Video Assist 4K」

「ATEM Television Studio PRO HD」と組み合わせてモニター兼レコーダーの「Blackmagic Video Assist 4K」も展示していた。6月に公開される無償ソフトウェアアップデートで波形、RGBパレード、ベクトルスコープ、ヒストグラムなどのスコープをフルスクリーンで表示できるようになる。これさえあれば基本的なモニタリングが可能になる。

上からSDカードレコーダー「Blackmagic Duplicator 4K」。SDカードスロットを25枚分搭載して、いっきに25枚収録することができるというもの。一番下が「Blackmagic Web Presenter」

配信関連では「Blackmagic Web Presenter」を展示。USBでPCとつなくことでドライバーなしでWebカメラとして認識が可能というソリューション。4k60pまで入力に対応し、Teranexと呼ばれるコンバージョン技術で720へクリアにダウンコンバートできるのも特長。オプションのTeranex Mini Smart Panelと併用すると、パネル前面のボタンでライブスイッチングを行えるようになる。例えば、講演会のライブ配信であればSDI入力にカメラ、HDMI入力にPowerPointなどのスライドショーを流す形にして、フロントパネルからスイッチングをすることでこれ1台で非常にシンプルに配信することが可能だ。

パナソニック

ガンバ大阪の市立吹田サッカースタジアムのスタジアムマッピング事例を模型で展示

2017年3月に行われたガンバ大阪の市立吹田サッカースタジアムで行われたスタジアムマッピング事例を模型で確認できるようなっていた。実際には同社の31,000ルーメンのレーザー光源プロジェクター「PT-RZ31KJ」を側面に10台、メイン側の側面にもに10台、合計20台配置して、約7,000平方メートルという広大なグラウンドへ一斉に投射をして実現をしたという。

今年11月発売予定の「PT-RZ21KJ」。わざと斜めに配置して設置性のよさをアピールしていた

現在開発中で今年11月に発売予定の2万ルーメンの高輝度プロジェクター「PT-RZ21KJ」を展示。特長は2万ルーメンを実現した中でも最軽量でコンパクトなところで、斜めに置くようなことも可能だという。また、ステージングのようなほこりっぽい環境で長時間使っているとプロジェクターは埃を吸って明るさが落ちてしまい本来のパフォーマンスを発揮できなくなるという問題を抱えているが、高い防塵性の構造を実現してこのような問題を解決しているという。スタジアムほどの広大なマッピングの投影になれば3万ルーメンの上位機種を使ったほうがいいが、多数の設置数台が可能でフレキシブルにしたいという場合は、PT-RZ21KJのようなコンパクトなモデルを使って構成をしたほうがいいとのことだ。

ブース中央に設置されていたドームシアター

オリハルコンテクノロジーのドームシアターでは、27,000lmのレーザープロジェクターの「PT-RQ32KJ」を使った上映が行われていた。新開発の魚眼レンズを使うことによって1台のプロジェクターでドームの投影をカバーできるというのが特長。魚眼レンズの発売は2018年1月を予定。

魚眼レンズを使うことによってレーザープロジェクター1台でドームシアターの投影をカバーする

魚眼レンズからドームシアターに投影された映像の様子

三信電気

シンプルで高度な配信が可能な「LiveU Solo」

三信電気は、HDMIやSDIを搭載したカメラを装置に接続するだけで中継を実現するソリューション「LiveU」シリーズを展示。その中でも安価にネット配信ができる「LiveU Solo」は、プラグアンドプレイのエンドツーエンドソリューションとなっており、Facebookのライブや他のプラットフォームへのワンタッチストリーミングが可能。ハードウェア面での特長としては、「LiveU LU200」と同じエンジンを使用し、LiveU Soloでも2線使用することが可能となっている。たとえば、ドコモとAUの回線を同時に使い、どちらかが不通になってもエンコードは続けられるというエンジンをそのまま引き継いでいるという。

中継・取材、ライブ・スポーツの中継で活用されている小型軽量の高画質モバイル中継ソューション「LU600」

従来モデルのフィールドユニットの「LU600」も展示されていた。LiveUは2017年4月19日に1080/4Kのビデオ品質やバッテリー運用を4時間に伸ばす低消費電力が特長のLU600対応4K HEVC PROカードを発表したが、国内での評価はこれから開始するところとのこと。ブラッシュアップをして夏から秋ごろに出荷開始予定。LU600自体の特長としては、バッテリーを内蔵することにより移動中に抜けてしまうような事故が起きにくい構造を採用。回線は途切れにくいアルゴリズムを採用し、どんなに環境が悪くなっても粘ってフルフレームを維持する仕組みとなっている。ユーザーは放送局が多く、地上波の放送局やケーブルテレビで導入が進んでいるという。

アストロデザイン

メディアインテグレーター「MI-2100」とマルチビデオプロセッサー「MC-2085」

アストロデザインもライブ・エンターテイメントEXPO初出展。「施設の常設機材フェア」と呼ばれるゾーンの新設をきっかけに出展を決めたという。メインの展示製品はメディアインテグレーター「MI-2100」とマルチビデオプロセッサー「MC-2085」。マルチディスプレイ表示や単面マルチウィンドウ表示など大型の屋外のLEDに活用できるとアピールしていた。

1.2kgの薄型軽量を実現したHDMIテスタ「VA-1842」

こちらも今回の展示会向きの商品としてHDMIテスタ「VA-1844A」を展示していた。アストロデザインでは従来からHDMI 2.0/HDCP 2.2対応プロトコルアナライザ「VA-1842」をリリースしているが、それを小型化してタッチパネル対応にして開発の方が容易に使えるようにしたもの。小型化することによってフィールドでも使うことが可能になり、現場でのトラブルの際にも「モニターが悪いのか?」「Blu-rayプレーヤーが悪いのか?」という切り分けに使えるようなことを想定しているという。

8Kインターフェースコンバーター「FC-8213」とSSDレコーダ「HR-7518 HR-7618-A」

8K関連の展示では8Kインターフェースコンバーター「FC-8213」とSSDレコーダ「HR-7518 HR-7618-A」を展示。HR-7518の特長はコンパクトな2Uラックサイズで実現しているところで、屋外収録などにも対応できるようになっている。また、中間コーデックとしてグラスバレー社のHQX技術を採用している。オプションの拡張モジュールにより、60Hz対応モデルから120Hz対応モデルへの変更も可能。一方、8K対応55インチ液晶モニター「DM-3815」のほうは、フルスペック8K SHV(120Hz)対応の液晶モニターで、U-SDI、SNAP12形式の信号、3G/HD-SDIを入力して8K映像を表示できる。

ガンスイ

3Gbit SDI/HDMI入力対応のH.264ストリーマ/レコーダ「PEC1864」

イベントなどで活用されることの多いドイツのLYNXTechnik社のミニコンバーターシリーズ「yellobrik」を展示。そのラインナップの中でも3Gbit SDI/HDMI入力対応のH.264ストリーマ/レコーダ「PEC1864」をメイン展示していた。PEC1864はライブストリーミングとレコーディングに別々のエンコーダを持っており、ライブストリーミングと同時に本体内蔵のマイクロSDカードにバックアップ録画も可能。ブースでは、PEC1864に入力された映像をエンコーディングしてEthernetへ出力し、光ファイバトランシーバ「OBD1510E」で送信するという同社の他製品と組み合わせたイメージで展示されていた。

PEC1864で入力された映像をファイバー伝送と組み合わせて10km先まで延長するというイメージで展示

yellobrikといえばファイバー系に定評のあるブランドとして有名だが、12G、6G、3G、HD SDIを送信する光ファイバーの伝送装置「OTX 1410」と12G、6G、3G、HD光ファイバからSDIに変換するコンパクトなSDI/光ファイバレシーバ「ORX 1400」を展示していた。4K映像を光ファイバ1本で送信できるという珍しいコンバーターだ。

4K映像を送信する光ファイバーの伝送装置「OTX 1410」と「ORX 1400」

シネ・フォーカス

特設シアターでは8Kスーパーハイビジョン映像を実施。宮古島の映像が上映されていた

ブース内に特設シアターを設置して8Kスーパーハイビジョン映像の投写デモンストレーションを実施。同社は、NHK主催のリオデジャネイロオリンピックのパブリックビューイングイベントでプロジェクターのレンタル提供などの実績があり、8Kスーパーハイビジョン映像については長けているという。ブースではパナソニック製の27,000ルーメンで4K対応のレーザー光源DLPプロジェクター「PT-RQ32KJ」4台を使用し、8Kコンテンツの投影を実現していた。メディアプレイヤーやコンバーターに関してもパナソニック製のモデルを使用していた。

パナソニック製のレーザープロジェクターを4台使用し、8Kのコンテンツを上映

稼働中の状態で展示されていた8Kスーパーハイビジョンプレーヤー「AJ-ZS0500」と8Kインターフェースコンバーター「FC-8216」

スポンジが燃えるように見えるが、炎の部分はCGでできている

8Kシアターのほかにも実際の展示商品に映像をコラボレーション可能な3Dホログラムディスプレイ「dreamoc HD3」を展示。スポンジが燃えているように見えるが、実際には現物のスポンジにCGの炎を投影してそのように見えるというもの。仕組みとしては、上部にモニターを搭載しており、特殊なガラスに反射して結像することによって合成されるようになっている。貴金属メーカーが店頭のディスプレイとして使用しているという。

上部にモニターが付いており、炎の映像が投影されている。映像の黒の部分は透過になる

ロケット/Robycam Japan

世界最速のロボアーム「BOLT」

ロケットのエリアではハイスピード撮影のソリューション「BOLT」を展示。コンピューターにポジションを入力して、アーム6軸+レールでその入力の通りにボルト自体がハイスピードで動くというもの。例えば、1秒間の中であっても高速かつ正確でなめらかに動くことができる。ハイスピード対応のカメラと組み合わせれば、アングルに凝ったハイスピードの映像を撮影できることが可能になる。主にPVやCMの撮影関係に使われることが多く、カメラ重量は20kgまで対応。PhantomやRed EPICと組み合わせて使われることが多いという。また、撮影以外でも、ファッションショーなどでサングラスや帽子を置いてモデルさんに渡すということにも使われることがあるとのこと。

振動レスで安定性の高い映像を撮影できる「Maximus 7」

こちらは7軸のジャイロヘッドを搭載した「Maximus 7」。7軸のジャイロヘッドは全てが無限に回転し、すべての方向の動きに対応できる。振動は除去され、カメラカーと組み合わせて使われることが多いという。

空中を縦横無尽に動くことができる4点吊ケーブルカメラシステム「Robycam」

Robycam Japanのエリアでは、スポーツやコンサートなどの主要イベントに使用されることが多い4点吊りケーブルカメラシステム「Robycam」が展示されていた。アジアだと2点吊りのが多いが、Robycamは4点吊りを実現している。また、カメラのポジションと同期するCGを合成することも可能で、カメラのポジションに合わせてCGも回り込むように同期するような合成も可能だとしている。

Robycamの映像に合わせてAR拡張現実を合成も可能。左のPCでARを作成し、右のモニターが実写とARの合成後の様子

NHK

特設された8Kスーパーハイビジョンシアター。技術展示とかはなく、ハイビジョンシアターのみの展示となっていた

300インチのスクリーンに8Kスーパーハイビジョンを投影するパブリックビューイングを実施。紅白歌合戦、和太鼓などのコンテンツを上映していた。NHKは、定期的に8Kスーパーハイビジョンの上映イベントを実施しているが、今回の上映イベントでは27000ルーメンの4Kレーザープロジェクターを4台使用。従来の上映イベントよりも明るさと画質のクオリティが違うとのこと。

8Kスーパーハイビジョンシアターの内部の様子。300インチの大画面で8Kのコンテンツを楽しめるようになっていた

2016年の紅白歌合戦のダイジェストやDRUM TAO in 九州久住高原、リオデジャネイロオリンピックダイジェストなどのコンテンツを上映していた

パナソニックの4Kレーザープロジェクター「PT-RQ32KJ」を4台使用。最高輝度で上映された8K映像は必見だった

エルテック

imax lightシリーズの新製品「imax light 6w」。幅は13m、高さは7mの状態で展示でされていた

imax lightシリーズの新製品を複数展示していた。1つが6mmピッチシースルLEDスクリーンの「imax light 6w」。全天候型で、9kg/m2の軽量かつ目を詰めたもの。ブースの展示では幅は13m、高さは7mの状態で展示されていたが、さらに大きくしたりするのは可能だという。また、パネルを軽量化することによって、人件費を抑えてLEDを組めるということのも評判を得ているという。

写真ではちょっとわかりづらいが、LEDパネルの薄さも「imax light 6w」の特長

1パネル4.3kgで画素ピッチは2.6mmを実現した「imax light 2」

もう1つの新製品が4Kにも対応できるLED「imax light 2」。画素ピッチは2.6mmと「imax light 6w」よりもさらに目を詰めている。「imax light 6w」も離れれば高精細に見えるが、「imax light 2」は近距離で視聴できるほど高精細だ。こちらもマルチなサイズに対応できて、薄さにもこだわった商品になっているという。

手前の2つがimax lightシリーズの新製品「imax Ultralight 7w」

こちらも新製品のLED「imax light 7w」。他の新製品よりもさらに薄いのが特長。画素は7mmピッチで、横からみるとペラペラという表現ができるほどの薄さを実現。全天候型で外壁な部分に取り付けることが可能となっている。

imax Ultralight 7wはRに組むようなフレキシブルな対応が可能

映像センター

ブースに展示されていた牽引型LED設置架台「PIVOT RIGGER」

イベントやパブリックビューイングに最適な大型ディスプレイ対応の牽引型LED設置架台「PIVOT RIGGER」を展示。ライブ中継やスポーツのパブリックビューイングのイベントの際に、駐車場などに大型ディスプレイを配置したい場合に最適だろう。ディスプレイの角度は軸を中心に360°が回転が可能。屋外で使用していて、太陽でまぶしくなれば角度を変えることが可能といった使い方もできる。モニターのサイズは展示時は190インチで、表と裏の2枚を設置することができる。近場であれば、組み立て済みのものを直接運ぶことが可能だが、距離がある場合は現場で組み立てる。組み立て時間は片面で30分ぐらいで可能とのこと。発電機を搭載しており、LEDや昇降の電源をまかなえる。満タンで8時間の表示が可能とのことだ。

架台には発電機を搭載。電源がない環境でもLEDや昇降の電源をまかなえるようになっている

両面にモニターを設置することが可能。モニターの回転や昇降も可能となっている

テレビ朝日サービス

55インチのマルチ映像展開の例。透明ディスプレイなので奥の椅子が透けてみえる状態になっている

透過型有機ELディスプレイの「OLED LO55」を展示。ディスプレイは透明で奥が透けて見えるというのが特長で、ブースの前を歩く人の多くが人が足を止めて製品を覗き込んでいた。有機ELのディスプレイなので、発色が従来の液晶モニターよりも優れている。テレビ業界のセットデザインや企業の受け付けに配置して訪問者の目を引いたり、博物館の説明文を流すインフォメーションモニターとして使われているという。

受付や商品のディスプレイ、商品の説明に使われることが多いという

美峰

美峰のカメラを80台使用したフォトグラメトリーシステム

アニメーション美術背景・美術設定デザイン制作の美峰は、独自開発のフォトグラメトリーシステムとデータ編集、テクスチャー編集のシステムを展示。フォトグラメトリーシステムには80台のカメラを使ったシステムで、約1秒の撮影を行い約1時間で回転動画を作ることができる。カメラはすべて同じ機種で、ニコンのD5300に統一されていた。これはカメラ80台をいっぺんに動かす際にトラブルを軽減させるためだという。さらにレタッチを行い、クオリティを上げてプリントを行い造形まで可能とのこと。

撮影された写真は約1時間後には回転チェック動画を見られるようになる

データをレタッチして3Dプリントすることも可能。出力されたフィギアも展示されていた

ドックス/JIG

ドローンのLEDと地上のLEDが連動できるのが特長。数字のモーショングラフィックスの演出を行えば、ドローン側のLEDも連動して同じ演出が行われる

世界初という約6000発のLEDを搭載した直径2mものサイズがある新型演出用ドローンを初公開。このドローンはLEDを使った空中映像演出のためのものだが、地上演出と完全連動できることがポイント。地上のLEDとドローンのLEDはワイヤレスで完全に繋がっている状態で、楽曲に合わせた光の演出だけでなく、地上での演出を空でも連動して行うといったことも可能になっている。機体の特長としては、細い軽量のLEDを使うことによって飛行を可能にしているという。

ドローンの大きさは約2mほど。6000発以上ものLEDを装備したドローンは他にはないという

細い軽量のLEDを使うことによって飛行を可能にしている

シリコンスタジオ

「Mizuchi」のイメージを展示。CGには見えないクオリティをリアルタイムで実現していた

シリコンスタジオはライブ・エンターテイメントEXPOに初出展とのこと。インタラクティブなコンテンツ制作に需要があるかもしれないということで出展したという。メインの展示はリアルタイムレンダリングエンジンの「Mizuchi」で、CGのリアルタイムエンジンとしては最高峰の商品といっていいだろう。実際にクオリティをみてみると、リアルタイムでありながら実写ではないかと間違うほどの高画質な映像を実現していた。販売形態は、ライセンスの販売と受託開発まで請け負うこともあるという。

「Mizuchi Editor」を使えば法線や光沢度を直感的に設定できる

ドローンや顔認証入場システムのブースも注目

株式会社ドローンは避難勧告や避難所への誘導を目的とした「拡声器搭載型ドローン-TypeA」を展示

今年のライブ・エンターテイメントEXPOの傾向としてやはり360°対応のカメラやVR、ドローンの展示などが目についた。その中でも 株式会社ドローンのブースでは、スピーカーを搭載したドローンを展示。避難勧告などを伝えるために開発をしたという。「ドローンを使って1パーセントでも救助の確率が上がるならば」という思いで実現したとアピールをしていた。

画面中央のモニターに注目してほしい。左が事前に登録した写真で、認証の結果が表示されていた

また、映像制作とは直接関係ないが、「当日発券+顔認証入場システム」を展示していたテイパーズのブースも気になる存在だった。ライブやイベント入場時の顔認証技術を利用した本人確認システムのデモが行われていて、ブーズに用意された端末に架空のファンクラブ会員書を使って自分の顔を登録し、その後ゲートを通過してカードリーダーにコードをかざすと設置されたカメラでも顔認証も同時に行われるという様子が公開されていた。来場者は顔認証の存在を意識することない。通過するだけで認証が行われるという様子は必見だった。

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PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。