txt:岡英史 構成:編集部
関西地区の放送機器展が今年も開催!
昨年とは違い来場者多数
今年も初日は雨模様の中開催された関西放送機器展(Kansai Broadcasting Equipment Exhibition 以下:KBEE)。昨年はその来場者数の少なさに目を疑ったが、今年は前宣伝も関西圏ではかなりあったらしく来場者は多い。出展社数も昨年よりは数が多く感じ、Canonの新参戦も含み中々の盛り上がりを見せた。今年も昨年同様ボッチでの取材の為目に付いたものだけだがピックアップしてみた。
Panasonic
西の長としてここを一番最初に訪問しなければ失礼だ。思った通りCineGearで発表されたAU-EVA1がクリアケース内に鎮座している。
無理を言って中から出して触らせて貰ったが、なるほど中々良い。形が何かに似ていると言われているが使いやすい形を追求するとプロダクト的には同じになるのはある程度仕方ない事だろう。
Canon
当然のごとく先日のAfterNABでデビューしたC200が3台展示されている。この機種に関しては別途ファーストインプレッションを書く予定なのでそちらもお楽しみに!意外と何も付属品のないC200Bの方がすっきりしている。RIGを組むスキルのある方なら200Bがお勧めだ。
ATOMOS
当日お昼頃に急遽SUMOが参戦。既に展示物のレイアウトが出来上がってる中、会場に直送され取りあえずのスペースを作り展示していた。
NABで噂のあった4画面出力はいったん保留でSHOGUNと同じ機能のみ。バッテリー駆動はVマウント、アントン共にOPのパネルを使って可能。デュアル4Pキャノン入力の為にバッテリーでも長時間運用が可能でロケモニとしても使い勝手は良い感じだ。
IDX
バッテリー関係はNABでの発表物の展示にとどまっているが、今回の目玉は新開発のLEDライト。流石に元SonyのO氏がいるだけあってENG的な現場を想定している物で非常に使い勝手はよさそう。モバイルバッテリーからの給電も可能なタイプもあり、秋の発売が楽しみなガジェットだ。
ブラックマジックデザイン
NABでの怒涛の発表からAfterNABでの展示等々、流石に今回は隠し玉が無くAfterNABでの製品をそのままシステムとして展示。ブース内でのセミナーを設けている数少ないメーカーの一つだった。
PROTECH
こちらもNABでの新発表であったポールジブをメインとした展示。昨年のInterBEEで発表したチョイJIBにドライカーボン製のポールを付加し長さに対応したもの。軽量高剛性カーボンなので先端に色々なアタッチメントを組み合わせる事により、マイクからリモートカメラの搭載が可能。既に水泳競技等の収録で使われている。
Timecode Systems
TCをワイヤレスで飛ばしマルチカム運用が飛躍的にやりやすくなった同社の製品。GoPproにも取り付けられるのはアクション系の撮影を主にしている方には本当に朗報の製品だったが、今回はそのGoProの背面パックサイズの小型の製品を新たにリリース。どこにでも組み込める筐体の大きさはカメラを選ぶ事がなく取り付け可能。
KBEE総評
因みに今回の取材セットはPanasonicのAG-DVX200を中心としたワンパッケージだ
昨年と比べると会場内の熱気が雲泥の差だった今年のKBEE。会場内に行く電車の中吊り広告にもこの展示会の物がみられるなど、今年はかなり宣伝活動が多かったようだ。まだまだInterBEEと比べると地方展示会の域を越せないが、せっかく西のブランドが集まる場所なので今後は期待したい。が、この会場のアクセスの悪さは何とかして貰いたい。飛行機でも新幹線でもこの会場に行くまでの乗り継ぎだけで疲れてしまう。関西在住の方でさえほとんど来ない場所での開催は少々考える余地があるのでは??