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今年もInter BEEの季節がやってきた。お日柄もよく暖かさが残る中、来場者数も増えているようで会場内は相変わらずの熱気と、注目商品などへの熱視線で上着がいらない状況だ。

今年も新製品の展示や発表も多いが、ライティング関連の出展社が増えていたり、レンズや三脚などを取り扱う出展社も充実している。特に中華系の中小規模メーカーの出展数が増えており、よりどりみどり感は増している。

開催60回目を迎えた今回のInter BEE 2024では新たな試みも多数行われている。その中の一つである「Inter BEE CINEMA」を紹介しよう。

ホール3の奥にある薄暗いエリアが「Inter BEE CINEMA」の領域

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今回のInter BEE 2024では、映像制作/放送関連機材のエリアがホール3からホール8まで広く取られている。その中でひと際異彩を放つのがホール3の奥にある「Inter BEE CINEMA」のエリアだ。

多分、60回目の開催を迎えたInter BEE史上「一番薄暗い」エリアだろう。もちろん意図的に薄暗くしてあるわけだが、なぜわざわざ展示会場なのに薄暗くしているのかは後で説明するとして、Inter BEE CINEMAに出展している各社ブースはそれぞれ小さいが、簡単に紹介していこう。

SIGMA

もちろんSIGMAのブースでの展示は「CINE LENS」だ。ブースでは特にアクリルケースでの展示などではなく、実際に触ったり手に取ることができるように無造作にCINE LENS達が置かれている。普段CINE LENSを触れる機会が少ない人には、ぜひともこの機会に触れて感触を確かめていただきたい。

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ANGELBIRD

現代の撮影には絶対必要なメディア。特にハイスペックなメディアで定評があるANGELBIRDも出展している。各種メディアが展示されており、スタッフの人員も多く、それぞれの製品の特性なども詳しく聞くことができる。ご自身の制作環境に合わせたメディアの選択のアドバイスなどもしてもらえるはずだ。

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FUJIFILM

今回、FUJIFILMが満を持して発表した「GFX ETERNA」。こちらのブースではリグがついた状態のものが展示されている。またFUJINONレンズも一緒に展示されているので、FUJINONレンズを手に取りながら「GFX ETERNA」で撮影を行っているイメージを連想することもできるだろう。

今回の「GFX ETERNA」展示はモックということだが、実物を早く確認してみたいところだ。

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三友

映像系の総合商社として確固たる地位を気づいている三友だが、Inter BEE CINEMAでは「IRON GLASS」というCINE LENSを展示している。このレンズはソビエトで製造されたレンズが大元となっており、そのレンズをウクライナでリハウジングし、製品としている。その中でも赤いレンズフレアを発生させるレンズなどもあり、CINE LENSとしては結構、個性的なラインナップが展示されている。

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株式会社レスター

ハイエンドの撮影ではLogなどでの収録が常だろう。ただしLogファイルをプレビューするとなると、なかなか面倒な手間がかかる場合がある。それを解決してくれるのがWEBベースでプレビューが行える「NARA」だ。メディアブラウザ上でのプレビューであるために、元のファイルを損なうことなく安全に軽快にプレビューできる。

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この他にも水中カメラハウジングメーカーのTOWAIEIZOや撮影スタッフマネージメント会社のSwitch、撮影機材販売のTechnical Farmに波形モニターのパイオニアのリーダー電子なども展示を行っているので、ぜひ足を運んでいただきたい。

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オープンステージ

Inter BEE CINEMAのオープンステージでは、映画に特化したセッションが行われている。出展社のプレゼンテーションや企画セッションでは、著名な映画やドラマ制作者が出演するものも多く、人気を博している。

ここでしか聞けない撮影の裏側やテクニックなども聞くことができるので、立ち見であっても足を止めて視聴する価値があるだろう。ぜひ足を運んでほしい。

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Cinema Lens Bar

まさにその名の通りCinema LensのBarだ。CanonやSIGMAをはじめ、名だたるメーカーから小規模メーカーまでのCinema LensをBar形式で色々触れることができる。撮り比べとはいかないものの、触れ比べはできるので、購入前のフィット感などを確かめるにはもってこいの場所だ。

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ライブ撮影ショー

Inter BEE CINEMAの目玉と言っていいのが、ライブ撮影ショーだろう。撮影現場を使用機材からすべてまるっと再現し、撮影自体をショーとした企画だ。実は、Inter BEE CINEMAのエリアが薄暗いのはこのライブ撮影ショーを行うためだという。

確かに余計な光源があればライティングそのものが活かされない。そのために薄暗いエリアを用意して、できる限り撮影現場に近づけるようにしているのだ。その効果は絶大で、それぞれの照明の効果が生で確認でき、撮影の臨場感も体感できる。

今後のステップアップや将来映画などの現場を目指している学生などにはとてもありがたいライブ撮影ショーだろう。

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Inter BEE 2024は始まったばかりだが、初日から各ブースともに熱を帯びている。発表されたばかりの新商品に目を向けるか、購入を考えている製品のチェックをするか、映像業界のトレンドを確認するか、それぞれの目的に合わせた有意義な時間を過ごせるInter BEE 2024にぜひ足を運んでいただきたい。