私が映像に興味を持ち初めたのは、今から約50年くらい前のこと、それは名古屋にある某民間テレビ局から「テレビ制作」の手伝いを依頼されたことからはじまります。

昭和30年代のはじめころに松坂屋提供の「健太君の探偵」というドラマが毎週金曜日に放送されていました。その番組の中のロケの部分のお手伝いでした、当事はまだテレビ放送が開始されて間もない頃でしたので今の様にVTRに収録するということもありませんでした、全部スタジオの生放送でのON AIRでした。そして屋外の場面がロケでした。当時はアリフレックスかベルハウエルの16ミリで作られていました。毎週番組が終わると次週の台本をもらい、その中からロケの部分をピックアップしてロケ地さがしからはじまってロケ地が決まるとディレクターとロケハンに出かけたものでした。

その後、個人で8ミリ制作を趣味として始め、時代と共にビデオに移り変わり現在は名古屋にある「キヤノン シネ&ビデオクラブ」でお世話になり、作品作りを楽しんでおります。


PROFILE
大道寺 太郎(だいどうじ たろう)
1937年2月名古屋市生まれ
映像歴 約45年
キヤノン シネ&ビデオクラブ 幹事

バランスの取れたフォルム

全体のフォルムとしては良くまとまったカメラだと思います。 この手のカメラくらいになると三脚が必須となりますがSONY HVR-Z1Jの約2.4kgに対してCanon XH A1は約2kgの重さなので、手ぶれ補正をONにしてなるべくワイドで撮影すれば、手持ち撮影のぎりぎりのところかなと思います。

各操作についてはキヤノンのズームリモコンZR-1000を使用しましたが、いずれもスムースに作動しました、特に5段階のズーム切り替えで1を選択してテストしたところ、約60秒の超スローズームが快適に作動しました。しかし実際には20倍のズーム比は必要ないと思います。ワイド側はコンバージョン無しでも充分だと思います。両方とも”けられ”は見られませんでした。

電源と各モード切替のスイッチはHVR-Z1Jは小さくて操作しにくいのに対してXH A1はXLシリーズから引き続きロータリー方式が採用されており、非常に使いやすいと思います。液晶画面とファインダーが同時に見える機能と白・黒ファインダーになる機能はZ1Jにはない機能で面白いと思います。この機能はメニュー設定になっていますのでいちいち面倒なのでカスタムキーに割り当てて必要なときだけ使用すれば問題ないと思います。

画質についてはさすがキヤノンのレンズということで申し分ない画作りができました。色調、立体感とも申し分ない切れ味をだしてくれました。アップで撮影した時のバックのボケ具合も素晴らしく思いました。

CanonとSonyの相性は…

編集について、私はソニーのVAIOオーダーメイドのRシリーズを使っています。XH A1で撮影した素材をSONY HVR-M10Jのデッキを使用してキャプチャーしたところ、所々”カク・カク”となり静止画になってしまいました。 おそらくタイムコードのエラーだとは思いますが。次にA1からDVgate Plus Ver 2.2のソフトを使ってキャプチャーを試みたところDVgateのソフトでは取り込みのモニターがアクティブにならず取り込みが出来ませんでした。Premiere本体のキャプチャーでは取り込むことが出来ました。 やはりCanonとSonyとでは相性が悪いのでしょうか?

全体的にはハイアマチュアには良く出来たカメラだと思います。なるべくマニュアルにして使いたいものです。欲を言えば価格が30万円台になると有難いのですが。

このコーナーは、今業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にPRONEWSからお願いをして実機レポートをしていただくコーナーです。

「ここは予想以上に素晴らしかった!」「ここは期待した程ではなかった・・・」等々、メーカーカタログには記載されない、実際に使ってみてどう感じたのか、リアルな声が聞けるかもしれません。

同じ機材でも、レポーターさんの使用目的等によって着目点やその感じ方が違うことも非常に有益な情報になることでしょう。

これからも順次掲載予定ですのでどうぞご期待ください。

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UserReport

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業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。