PROTECHは、NAB 2024の同社ブースで光伝送システムの新製品「SIRIUS」を展示した。

SIRIUSは、PROTECH、RAID、TBSアクトの3社による共同開発。REDのカメラにカメラアダプターを搭載し、ブロードキャストのシステムカメラと同じような機能をほぼ実現可能になる。ライブイベントやテレビ放送などのブロードキャストの現場でシネマっぽく撮りたいという市場が増えているが、大型センサーを搭載したREDとSIRIUSのシステムとの組み合わせで可能になる。

RED Digital Cinema社のKOMODO、KOMODO-X、V-Raptor、V-Raptor(XL)で動作する。放送用スタイルのハンドルやビューファインダーも登場する。

SIRIUSはドラマ「不適切にもほどがある」に導入された光伝送システム「POLARIS」の下位機種という位置づけで、肩担ぎ撮影ができる機動性を特徴とする。Polarisは12G 4K対応としていたが、SiriusはHDに対応する。現状、収録やイベント撮りはまだHDが多いが、このようなHDの場合はSiriusが最適としている。小型カメラで手軽に導入しやすい価格帯で手軽にシステムが組めるという。一方、Polarisは、ドラマからイベントからほぼすべてを網羅する機能を搭載しているのを特徴としている。

光カメラアダプター
新開発のビューファインダー
PROTECHの光伝送装置「MASTERLINE」シリーズの光JEEP。フロント側に付属している液晶パネルに、あらゆる機能についての情報が表示される